2024/3に小笠原諸島へ旅行してきました!本記事ではいろんな準備や事前に知っておくと良さそうなことなどをまとめてみます。語りまくりたくなる魅力がいっぱいなのですが、ネタバレになりすぎないように…
小笠原諸島ってどんなところ?
地図の青アイコンが出発地の竹芝、黄アイコンは伊豆諸島(神津島、八丈島、青ヶ島)、緑アイコンが小笠原諸島の父島と母島です。
東京都の離島で、伊豆諸島から更にずっと南方、緯度的には沖縄本島よりやや北、くらいの位置です(父島の場合)。
2024年現在、一般アクセス手段は海路のみで、定期船は週に1往復程度、片道24時間かかります。そのため最短の旅程でも一週間程度必要になります!
気候は沖縄まではいかない程度に温暖。海洋島(過去一度も他の陸地と接したことがない)ということで動植物相がだいぶ特殊です。海は当然のようにきれいですが、単に南の島で片付けるにはもったいない様々な側面があります。軽く下調べしておくと、訪問の際より楽しめます!
おすすめの季節
マリンアクティビティーメインならもちろん夏ですが、他にもいろんな過ごし方ができるため、やりたいことに合わせて季節を選ぶのが良いです!今回訪問した3月は以下のような感じでした。
- 気温は20度前後、本土よりやや暖かいくらい
- ただし日差しは強いため日焼け止めは用意したほうがよさげ
- 泳ぐには少し早い
- ザトウクジラがたくさん見られるシーズン
- スギは生えていません
- 卒業旅行の学生さんが多め
船(おがさわら丸)
航行24時間のうち、東京湾内が3時間ほど。この間は揺れはほぼなく、携帯の電波も安定します。
以降は外海となり、天気次第ではあるのですが、基本アホみたいに揺れます…携帯の電波は伊豆諸島の島に近い位置でアンテナ数本立つ場合がありますが、実用レベルの通信は期待できません。
よほど耐性があるとかでない限りは酔い止め必須です。場合によっては酔い止めを飲んだうえで症状が出ますので、自信がない場合は個室(1等以上)を確保したうえで、吐ける準備や個室に引きこもれる飲食物の確保など検討してください。
詳細な設備などは公式サイトからご確認ください!1等室にテレビがありますが、放送を受信しているわけではないので幾つかのビデオや航行情報(飛行機によくあるやつ)が観られるだけです。DVDやBD再生みたいなことはできなさそうでした。
予約する
今回は船(おがさわら丸)の運行を担っている小笠原海運さんの「おがまるパック」で予約を取りました。船と宿の予約を一気に行えます。
春は繁忙期ということもあってか、チャレンジ1回目は電話が繋がらないうちに完売、次点の候補日程予約開始の際は電話連打してなんとか予約成功しました。
合わせて、参加したい各種ツアーも早めの予約をおすすめします(おがまるパックにもオプションツアー幾つかあり)。なお、父島~母島間を結ぶ「ははじま丸」は予約がありませんが、こちらは普通に当日出航前に乗船券取れますので安心です。
宿泊地
(おがまるパックの場合)宿は概ね以下の地域に分かれます。
父島北部(大村地区)
おがさわら丸の出入港はここ。商店や施設も多く、観光地として整備されている印象です。今回の宿泊地はこちらでした。特に理由がなければこの周辺で確保するのが良いと思います。
父島中部
今回の旅ではあまり訪問することができなかったためあまり情報がないのですが、港から距離があるため、車やバイクなどあったほうが動きやすそうな印象があります。父島島内にバスはありますが、便数少なめです。なおツアー参加については送迎がつくケースがあったので、この辺の都合がつきそうなら選択肢にできるかもしれません。
母島
母島を中心に観光する予定であれば、島内に宿泊するのがおすすめ…というよりほぼ必須です。逆に、父島の観光(特にツアー参加)はかなり難しくなります。
過ごし方
小笠原は人だけでなく物流もおがさわら丸に依存しているため、各施設などの営業が曜日ではなく入港日、入港翌日…出港日のような表記がされることが多いです。
ツアーなどの観光もこれに沿って無駄なく体験しやすいように枠が組まれているので、初回訪問であればツアーで埋め尽くすのもアリと思います。のんびり過ごす日を確保したくもなるのでなかなか悩ましいところですが…
自分が参加したツアーは以下です!
父島島内観光
入港日午後。車で島内をまんべんなく巡りつつ、小笠原のいろんな話を聞くことができます。かなりオススメ。
ホエールウォッチング
後述のクルーズツアーが急遽中止となってしまったため、入港翌日午後に飛び入り参加させてもらいました。シーズンならあちこちにクジラいるので会えないことはまずない、くらいの遭遇率です。(正直ずっと動画回していてもいいくらい)
船のほうから寄っていくことはできないのでちょっと遠めに眺めることが多くなりますが、稀に向こうから寄ってくるので至近距離での観察チャンスもあります!
父島周辺クルーズツアー(中止)
スタッフさん急病により急遽中止となってしまいましたが、南島などはガイドさん同伴必須のため、気になる場合はツアー参加必須です。
他にもナイトツアーや戦跡を巡るツアー、母島の観光ツアーもいろいろあるようです。ツアーに参加してガイドさん同伴でないと訪問できない場所もあるので要チェックです。
食事
宿にもよりそうですが、魚介類の比率は高めです。とは言え本土とはだいぶ違うものが出てきますので、アレルギーでもない限りはチャレンジしてみるのも良いかなと思います。ほか、野菜や果物も島独自のものが多く、楽しめます。
特筆すべきはウミガメを食べることができるところでしょうか。自分はちょっと食べるタイミングなかったので感想出せないのですが、是非挑戦してみてください。
母島
父島から船で2時間南下したところにある島です。人口数百人程度で、こちらはザ・離島といった感じのだいぶのどかな雰囲気になっています。
父島から日帰りも可能ですが、活動時間が4時間ほどしか確保できないため、ちゃんと観光したい場合は宿泊必須といった感じです。
父島以上に生態系の保護をしっかりやっているため、そういった方面に興味のある方にお勧めかもしれません。
その他いろいろ
- おがさわら丸に乗ってきた人数以上の観光客はほぼ存在しないため、賑やかではありつつも混雑というほどでもなく、だいぶ快適。
- 観光客はほぼ日本人でした(少なくとも海外の観光客は見かけなかった)。
- 大村地区にはスーパー的なお店はありますが、そもそも小笠原は物価高いので、なんでもかんでも現地調達は財布が痛いかもしれません。
- 父島は村営バスが運行していますが、そこまで便は多くないため活用は少し難しいかも。
- 父島、母島とも携帯の通信は人の住んでいるエリアにほぼ限られます。島内観光となると圏外エリアでの活動はかなり多くなるため、地図をダウンロードしておくなどオフラインで動ける工夫が必要です。
- 父島、母島とも診療所はありますが、手に負えない場合は自衛隊機などで本土搬送になります。搬送費自腹…というわけではないのですが、所要コストはだいぶ納税者各位に申し訳なくなる額のようなので、島内でのケガや病気には注意してください。本土よりマスク着用の要求がまだ多い感じがしたので、そのくらいの体制ということのようです。
- おがさわら丸(ははじま丸も)はフェリーではないため、車やバイクの持ち込みは要確認です。(小笠原まで来ておいて金をケチるようなことはないと思いますが)ガソリン代かなり高いです。
旅行まとめでも触れましたが、自分は船(特に往路)でめちゃくちゃ酔ってしまい、なかなか大変でした。それでも小笠原での日々は刺激的で楽しく、また行きたい!と思わせてくれました。いろいろとハードル高いですが、是非旅行の候補に入れてみてください!